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2013年8月19日 (月)

伊豆・松崎・まち歩き・長八美術館

岩科学校を見学した後、だいたいの集合時間と集合場所を決め、

夫と息子は釣りに、私は長八美術館まで車で送ってもらい別れました。

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長八美術館は江戸・明治時代に活躍した松崎出身の名工・入江長八

の作品を展示した美術館で、高度な左官技術と絵心が要求される漆喰

鏝絵(コテ絵)は西洋のフレスコに優るとも劣らない壁画技術として、

芸術界でも高く評価されているそうです。同美術館は石山修武の設計

で建築界の芥川賞といわれる「吉田五十八賞」を受賞したそうです。

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文化12年8月5日(1815年)、貧しい農家の長男として生まれた長八は

12歳の時、左官棟梁関仁助のもとに弟子入りし、19歳の時、江戸へ出

狩野派の喜多武清に絵画を学び、漆喰細工に応用。色彩豊かな鏝絵

の技法を完成させました。

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館内は撮影OK。スタッフの方が漆喰、漆喰鏝絵の作成方法、左官工

が使う様々な鏝、作品の特徴等、基本的な事を解説して下さいました。

これより小さな鏝は手作りしたそうです。

 

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「百福神」 明治17年(1884) 70歳   約49×129cm

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算盤をはじいている恵比寿様?の袋のすぐ横にいる小さな白ネズミは

裸眼でははっきり見えませんでしたが、入館時に渡された虫めがねで

拡大して見ると、立体的にふっくらと盛り上がっていました。筆を使わず

大小のコテだけでこれほど精密で美しい絵が描けるなんて、驚きと感動

の連続でした。

 

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「龍」 明治9年(1876) 62歳  約34×51cm

 

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掛け軸 「聖徳太子」 明治9年(1876) 62歳 約144×56cm

 

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「ランプ掛け」 制作年不明  直径 約85cm

 

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「花を持った天女」

二つの展示室をつなぐ2階ホールの天井にある巨大な漆喰細工像。

昭和を代表する左官職人で鏝絵師の手塚忠四郎が制作しています。

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美術館には約60点の作品が展示されていました。

 

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美術館に隣接する喫茶&ギャラリー

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左の写真は左官さんが使った鏝を奉納するために造られた鏝塚。

字は元総理・小泉純一郎によるものだそうです。 

右の写真は敷地入り口にある、なまこ壁が美しい土蔵、「夢の蔵」。

中には水琴窟が設置されていました。(写真はクリックすると拡大します)

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コメント

hiroさん
 お早うございます
写真、全て別画面でゆっくり拝見しました
素晴らしいですね
館内撮影okは珍しいですが
しかもスタッフの方の説明
これも嬉しいですね
お蔭で初めて漆喰コテ絵の数々を愉しみながら拝見出来ました

長八美術館は初めてですが、建築界の芥川賞と言われる
吉田五十八賞を受賞とかモダンな建物ですね

貧しく生まれた長八が元々の才能は有ったのでしょうが
絵画を学び漆喰細工に応用しこのような色彩豊かな見事なコテ絵の技法・・・
努力の積み重ねの人生に感銘を受けます
hiroさん、数々の写真と丁寧な説明ありがとうございます
ブログを作られるのに時間がかかった事と思います。

実は昨日京都の伝統工芸品を一堂に集めて展示・実演されているのを見に行ったのですが
改めて伝統工芸品の多さと見事さ美しさ
職人さんの手作業の素晴らしさに感動しました
本物を見るのは目と心の栄養になりますね


追記です
今、長男がブログを拝見して
長八美術館は有名で東京に赴任していた時に
一度訪れたとの事で
懐かしいと喜んでいました

古都人さん、こんにちは~♪
ご長男様まで、ブログを読んでいただき
ありがとうございました。
私はなまこ壁のことは前から知っていたのですが、
長八美術館のことはここに来るに当たり
ネットで調べるまで知りませんでした。
漆喰鏝絵も初めて見ましたが、素晴らしい作品に
ただうっとりと感心するばかりでした。
この美術館は全国から選りすぐりの左官が集まり
現代左官技能の粋をつくして造られ、職人の職人による
職人のための美術館とも言われているそうです。
京都には素晴らしい伝統工芸品が数多くありますね。
展示会に行かれたそうですが、ブログで紹介
して下さいね。楽しみにしています。

hiroさん
 残念ですが、京都の場合は殆どが禁撮影なのです
特に、外国の方が無断で撮って似た物を低価格で販売されるとか
そのように聞いています
館内も数人の警備の方が巡回されていました
 
読み捨てになさって下さいね

hiroさん、おはようございます。


鏝絵
素晴らしいですね。
こんな美術館があるのですね。
美術館の建物も素敵ですね。


私は大分の出身で大分県には
安心院(あじむ)という町があってそこには
昔からの蔵やお店の商標として町中で
たくさんの鏝絵を見ることができますが
こちらの鏝絵はホントにアートですね。
写真を写すことができて解説もしていただけて
虫眼鏡まで用意してくださっているなんてうれしいですね。
大切に後世にのこしていきたい貴重な日本の伝統工芸ですね。


伊豆に行けることはないと思いますが先日の岩科学校も
こちらの美術館も本当に自分の目でゆっくり見てみたいです。
素敵なご紹介ありがとうございました。

hiroさん こんにちは
伊豆に行かれたのですね。
歴史探訪と芸術鑑賞とそれに運動と有意義な日でしたね。
私は韓国から帰ったら日本がとても暑く感じられて
エアコンをつけて部屋に篭っています。
(実際、お盆後の方が長崎は気温も高いようです)
来週からは少し涼しくなるそうなので、私も頑張って
もう少し運動しなくては・・・
伊豆には行ったことがなく、このような場所があることもはじめて知りました。
鏝で描かれた漆喰の絵は素晴らしいですね。
岩科学校も当時にこのような美しい学校があって、それが今も綺麗に
保存されているのが驚きです。
ご主人と息子さんともご一緒に行けてよかったですね。

chisayobaabaさん、こんばんは~♪
大分県の安心院の鏝絵は蔵やお店の商標として
町銃で使われていたのですね。
恥ずかしながら、鏝絵のことは今回初めて知り
ましたが、もしかしたら私も子供のころ、
鏝絵と知らず、どこかで見ていたことが
あったかもしれません。


長八の作品は、江戸時代、明治時代のものでしたが、
色が褪せていないのが、不思議でした。
日本の匠の技術の素晴らしさを改めて知りました。
住宅の変化で、左官屋さんも減ってきていると
思いますが、このような技術はいつまでも
残してほしいですね。

ミミさん、こんばんは~♪
韓国は日本のように暑くはなかったのですね。
そういえば夫が仕事で韓国に行っていた時、
夏の暑さのことは言いませんでしたが、
冬の寒さのことはよく言っていました。
今年の九州地方はどこも異常な暑さのようですね。
もう少し涼しくなるまでは無理をしない方が
良いかもしれませんね。私も日中は殆どエアコンの
お世話になっています。


伊豆には何度も行きながら、このように素晴らしい
鏝絵の作品や昔の街並みが保存されているとは
知りませんでした。たった一日の旅行でしたが、
有意義に過ごせて良かったです。

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