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2013年8月23日 (金)

伊豆・松崎・まち歩き・なまこ壁の家

牛原山展望台から下り、まず向かったのは伊豆文邸でした。

隣に無料足湯があったので覗いてみると誰もいません。疲れた足

を癒すのにちょうどよいと思い、立ち寄ってみることにしました。

Sdsc08355

 
「伊豆文邸足湯」  泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉。

神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、冷え症などに効能があると 

書かれていましたが、足を入れてびっくり。熱くて3秒と入れていられ

ませんでした。しかしせっかく裸足になったので、両手両足をさっと 

入れましたが、シャキッとして疲れがとれたような気がしました。

 

Sdsc08352 Sdsc08353

 

白と黒のコントラストが美しいなまこ壁。模様も色々あるようです。

 

Sdsc08360

 

「伊豆文邸」  明治43年頃に建てられ、昭和の初期まで呉服店を営ん

でおり、2005年1月に所有者から「町の活性化のために使ってほしい」

 と町に寄付されたそうです。

 

Sdsc08363 Sdsc08371

座敷と土間

Sdsc08367 Sp10504931_2

裏側から見た「伊豆文邸」と2つの蔵

Sdsc08373_2

 

 かつて薬問屋だった近藤邸 (近藤平三郎生家) のなまこ壁の横は

 「なまこ壁通り」 と呼ばれ、江戸時代からのなまこ壁が並んでいます。

Sdsc08382_2 Sdsc08383_2

 


レトロな
「松崎町観光協会」と2階のステンドグラス

 

Sdsc08384_2
「ときわ大橋」  なまこ壁で欄干を装飾した珍しい橋。

長さ約30mの欄干両側に、桜の花、空を飛ぶツバメが漆喰で鮮や

かに描かれているます。 

 

Sdsc08385_2
「時計台]  大正13年に昭和天皇ご成婚の記念として建てられた

ものを、昭和62年に町づくりのひとつとして復元したそうです。

Sdsc08396
「中瀬邸」  明治20年に呉服屋として建てられ、昭和63年に母屋や

土蔵など七棟からなる邸を町が買い取り、呉服問屋の再現や歴史的 

資料の展示、地場産品の売店や喫茶、観光案内など松崎観光の拠点

としての役割も果たしています。 

 

Sdsc08389_2
蔵の扉は入江長八作。

  

Panelimg_2

 

中にはいると係りの方が案内して下さいました。写真には撮れません

したが、太い柱や梁、天井の漆塗り、床の間のビャクシン杉、瀬戸物

できた「橘」の 家紋の釘隠し等、とても贅沢な建物でした。ガラス戸

のガラスは手作りのため、少し歪んでいますが味わいがあり、今は喫

茶室になっている御座敷からは中庭の池などがみえます。

 

Sdsc08408 Sdsc08409

 

お店が再現されており、番頭さんの席には明治時代から使われて 

きた大福帳等がおかれていました。内蔵もあり反物をここから出し

ていたそうです。
 

Sdsc08402
内蔵の扉は黒漆喰と黒なまこ壁。これらは手間・暇・お金のかかる非常

にぜいたくなもので、財力を誇った豪商の象徴とされたそうです。 

 

Photo
内蔵の中には当時の道具や骨董品が保管されていました。

今まで長野県の小布施や岡山県の倉敷でなまこ壁の建物を見てきま 

したが、松崎のなまこ壁が一番素朴で温もりがあるように感じました。

 

 

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コメント

hiroさん
 お早うございます
一枚目の写真で?足湯だったのですね
この日のhiroさんにはピッタリですね
なまこ壁は憧れますがこんなに色々な模様が有るのは始て見ました
綺麗ですね
 町の活性化の為に寄付された伊豆文邸は外観も中も素晴らしいです
確かに見ものですね
なこま壁通りと呼ばれている近藤邸も見事
観光協会や時計台は確かに・・・と思いますが
「ときわ大橋」の欄干には吃驚です
でも綺麗ですね
ご紹介のなまこ壁どれも素晴らしいと思いましたが
特に中瀬邸は好きです
流石に蔵の扉の長八作
室内も広くて上品で落ち着いた佇まいですね
蔵の中も覗いてみたくなる道具の数々
3回シリーズで拝見した伊豆・松崎
とても見ごたえが有りました
hiroさん、取材お疲れさまでした
行きたい場所が増えましたが京都からでは
やはり一泊ですね


hiroさん    お早うございます。
松崎の街には見どころが沢山ありますね。
なまこ壁は素敵です。
白と黒のコントラストが青空によく映えるでしょうね。
なまこ壁通りを歩いてみたいです。
タイムスリップをしたような気分になるかしら~~~
伊豆文邸の2つの蔵は見事ですね。
なまこ壁で装飾したときわ大橋もめずらしいですね。
渡ってみたいです。
中瀬邸の母屋もどっしりと構え立派ですね。
蔵の扉も見ごたえがあります。
珍しいお写真をありがとうございました

松崎にぜひ行ってみたくなりました。
ツアーではなかなかのんびり散策はできませんね。


古都人さん、こんにちは~♪
足湯はとても有難かったのですが、
熱すぎました。寒くなったら入ると温まって
気持ち良いかもしれません。
足湯は中瀬邸の近くにもあったようです。
伊豆文邸も素晴らしかったのですが、誰もいなかった
ので家に上がるのは止めました。
近藤邸は奥行きのあるとても大きな家でした。
中は公開されていませんが、江戸時代の薬問屋さん
だったので、古い薬箪笥など面白いものが残って
いるのではないかと、微かな期待をしています。
時計台もなまこ壁で作られているらしいのですが、
色がちょっとですねぇ~
中瀬邸の蔵の中は骨董好きにはたまらないかも
しれません。あまり写真をとっても載せられない
ので省きましたが、きっと古都人さんは覗いて
みたくなるでしょうねぇ~

えつままさん、こんにちは~♪
松崎は明治の香りが残る町ですが、
倉敷や小布施ほどは整理されていません。
なまこ壁の家もずらっと並んでいるわけではあり
ませんが、かえってそれが素朴で風情があります。
なまこ壁自体が、古い中にもモダンな感じが
するので、木曽の馬篭や妻籠ほどは
タイムスリップした感じはしないと思います。
伊豆文邸の二つの蔵も素敵でしたが、
係の人がいなかったので、外観の写真を
撮っただけでした。蔵の中が公開されているかどうかも?です。
中瀬邸のなまこ壁も素敵でしたが、家の中を
主に見たので写すのを忘れました。
蔵など幾つの建物が残っているのかわかりませんが、
多分相当広いのではないかと思います。
夏のせいか観光客は海に集中しており、
どこも人出は少なく、かえって落ち着きませんでした。

こんにちは!
足湯は私は諏訪湖畔で浸かった経験があります。
疲れた足には心地よいですが
熱すぎましたか?

なまこ壁はなんともレトロで風情がありますね。
昔なつかしい感じなのに、なんともモダンです。

松崎は昔、行ったことがあります。
なまこ壁は素晴らしいものですが
如何せん、町の中は殆どが普通の家で
その中にぽつぽつと昔の建物がある、という感じですよね。
例えばイタリアの古い町、シエナのように
街全体がそんな家で覆い尽くされていたら素晴らしいでしょうが
石の家の欧州と違って、木造の家、地震が多い日本では
それはあり得ないことなのでしょうが…
久しぶりになまこ壁の写真を堪能致しました。

ryoさん、こんばんは~♪
足湯は15分位入れると疲れがとれて良いらしいのですが、
熱くて数秒しか入れていられませんでした。
それでも血行は良くなったらしく、少しはスッキリしました。
諏訪の足湯は経験ありませんが、ゆっくりまわりの景色を
楽しみながら行うのは気持ちが良いでしょうね。
そうですね。なまこ壁はレトロモダンですね。
ちょっとノスタルジックな雰囲気を味わえて良かったです。

zooeyさん、こんばんは~♪
私も同じように感じました。
木曽の馬篭宿や妻籠宿はその宿場町全体が江戸や明治の
面影をとどめているので、タイムスリップしたかのような印象を
受けますが、ここは町全体でないのが残念ですね。
明治時代でもなまこ壁で建てられていた家は
一部のお金持ちだけで、土壁や板壁の家があった
としても、それなりにバランスはとれていたでしょうね。
ヨーロッパは街全体の景観が美しいですね。
日本でも新しく家を建てる場合、屋根や外壁の色を
制限するだけでも、美しい街並みになると思うのですが、
統一させるのはなかなか難しいでしょうね。

hiroさん おはようございます
伊豆・松崎の街歩きは見所が沢山ありますね。
伊豆文邸は外壁やいたる所になまこ壁が施されてすばらしいですね。
入江長八の蔵の扉も見事ですね。
今でもこうして江戸時代の建物が保存されていて
観光協会や橋などの現代の建築物にもなまこ壁が
取り入れられて、町全体で守っているのが分かりますね。
足湯は熱かったですか・・・もう少し温かったら長く浸かっていれたでしょうにね。

hiroさん、おはようございます。
今日も朝から雨です。
久しぶりのまとまった雨で戸外の緑が生き返ったようです。


松崎町は古い大切な建物が大事に保存されていて
とても美しい街ですね。


なまこ壁は蔵の外壁や塀などの一部に使われているのは
何度か見たことがありますが建物全体や玄関などに
使われているのはあまり見たことがありません。


見えないところに描かれた中瀬邸の蔵の扉の裏の鏝絵
なんと贅沢なんでしょう。
明治時代の少し歪んだようなガラスと
木製の桟の組み合わせって大好きです。
そんなところにはきっとシンプルな緑のお庭がありますよね。
お話を聞きながら見せていただけるのもうれしいですね。


hiroさんが街歩きをされている間、ご主人さまと息子さんは
お魚釣りをされているのですね。
なんだかちょっとウフッフと思ってしまいました

「3秒と入れていられない」。
なりますよね、さっと入れただけでもシャキッと^^。

行ってみたいです、
素朴感、ほんわかとした温もり感じ”なまこ壁”のある町並みに。
”なまこ壁”覚えておきます。
いつかこのような道を歩いた時に思い出します、
hiroさんのこのブログのことを。

ミミさん、こんばんは~♪
松崎町はなまこ壁の街並み、岩科学校、長八美術館
等が主な見どころですが、風光明媚なところで、
数多くの映画やテレビの撮影場所にもなっているそうです。
ブログにはアップしなかったのですが、中瀬邸では
TBSドラマ『とんび』や映画『ガリレオ・真夏の方程式』の
撮影の際使用した小道具や台本などを展示する
「松崎ロケ地展」を開催していたので見てきました。


最近は色々な外壁材が開発され、白い漆喰壁やなまこ壁は、
造られなくなりましたが、日本の美しい伝統美でもあるので
残っているものはぜひ保存してほしいものですね。

chisayobaabaさん、こんばんは~♪
こちらは今日もまとまった雨は降りませんでした。
少しだけでも降ってくれるとありがたいのですが。。。


松崎町は子供が小学生のころ、何度か海水浴に
連れて行き、その時泊まった宿でなまこ壁のことを
聞いたのですが、写真を見るくらいで見に行こうと
までは思いませんでした。今回は沢山のなまこ壁を
見ることができて良かったです。


子供の頃は白い漆喰壁の蔵や建物は見た
覚えがありますが、なまこ壁はありません。
建物全体に施されたなまこ壁の建築費は高額だった
ので、格式と財力のある家でなければなかなか
建てられなかったようです。


伊豆文邸も中瀬邸ももう少しゆっくり見て
写真もたくさん撮りたかったのですが、
夫や息子との約束の時間に遅れては困ると思い、
さっと見ただけでした。
約束の場所(昔泊った宿のロビー)に行く途中、
そろそろ引き上げると息子から電話をもらいましたが、
1時間近く待たされました。
釣果はゼロ。小さい魚しか釣れなかったので
リリースしてきたそうです。

shizuoさん、こんばんは~♪
足湯を見つけた時は、山から下りてきた
ばかりだったので、一休みするのにちょうどよい
と思い、嬉しかったのですが、熱すぎました。
もしまた秋とか冬に行くことがあったら、
今度はゆっくり足湯を楽しんできたいと思います。


なまこ壁は明治時代から昭和初期まで
日本各地で見受けられたようですが、
建築費は高額だったので、格式と財力のある家で
なければなかなか建てられなかったようです。

hiroさん
 お早うございます
ご迷惑だと思ったのですがどうしても息子が
伊豆・松崎・まち歩き・なまこ壁の家の3回シリーズ
懐かしい場所、全く知らなかった所
どれも愉しく興味津々で拝見しました
とお礼を言ってほしいとの事です

勿論、お返事は結構です。

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