NHK土曜ドラマスペシャル「とんび」再々放送~泣かされました
NHK土曜ドラマスペシャル「とんび」の再々放送を見ました。土曜ドラマス
ペシャル「負けて、勝つ」の予約録画をしていたところ、偶然録画されてい
たものですが、こんなに感動し、泣いて癒されたドラマは久しぶりでした。
心に染みる数々の言葉。アキラの出版社採用試験の作文。胸がいっぱい
になりました。原作は直木賞作家の重松清。第52回モンテカルロ・テレビ
祭でゴールドニンフ賞(ミニシリーズドラマ部門最優秀賞)を受賞。
エンディングに流れていた「箒川を渡って」も素敵でした。
『父の嘘』 (アキラの出版社採用試験の作文)
僕には母がいない。僕が4歳の時事故で亡くなったのだ。事故の経緯は、小学校
を卒業する時父に聞かされた。荷物の下敷きになりそうだった父を母が身代わりに
なって助けた。父はそれを打ち明けたあと、僕に何度も謝った。だけどこの前、赤ん
坊の頃から可愛がってもらった和尚さんから本当の話を聞いた。和尚さんはおそら
く父はまだ何も話していないだろうがと前置きし、母の死の真実を語ってくれた。
母が自分の命と引き換えに救ったのは、実は僕だったのだ。お前は母親に命を守ら
れ、親父に育てられた。他にもた~くさんの人に助けられて大きくなった。その幸せ
をかみしめてこれからの人生を生きていけ。ほんでいつかお前を世界の誰よりも
愛してくれた親父に「ありがとう」と言うてやれ。
あんなに涙が止まらなかったのは、生まれて初めてだった。誰に向かって、どんな
思いで泣いているかは、自分でも分からなかった。父は嘘の告白をした後、自分を
恨んでもいいと言った。でも僕は父を恨んだことは一度もない。我慢したのではなく
そんな思いは一切わいてこなかったのだ。そのことが僕は嬉しい。僕は僕に恨みを
抱かせなかった父を誇りに思う。父は嘘をついていた。僕は20歳を過ぎてからその
事実を知った。でも本当に大切な真実というものは、父と過ごしてきた日々にあった
のかもしれない。僕は父の息子に生まれてきて本当に良かった。
今心から言いたい。お父さんありがとう。
心優しい父親思いのアキラを熱演した池松壮亮くん、素晴らしかった。
« 坂東33観音札所17番・満願寺 | トップページ | クレロデンドルム・ブルーウイングとMy Birthday »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- そして父になる&庭の花(2013.11.08)
- 真夏の方程式(2013.07.26)
- レ・ミゼラブルを観て(2013.01.20)
- NHK土曜ドラマスペシャル「とんび」再々放送~泣かされました(2012.10.12)
- 生きる(2012.02.22)
「音楽」カテゴリの記事
- 福山雅春~庭の花(2013.04.26)
- 庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ ヴァイオリン・デュオ・リサイタル(2012.10.22)
- NHK土曜ドラマスペシャル「とんび」再々放送~泣かされました(2012.10.12)
- JAご招待コンサートと庭の花(2012.09.14)
- サンドペーパー・バレエ(2012.02.08)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
おはようございます。
ほんとうに素晴らしいドラマでした。
再々放送は見ませんでしたが、最初の放映で見ました。
さすが重松清さん原作と感じ入りました。
投稿: Rei | 2012年10月12日 (金) 08時35分
こんばんは!
私も見ましたよ。
泣かされましたね〜
こんな良いドラマをたくさん見たいです。
良いドラマって我々世代のが多いと思いませんか?
「東京タワー」「3丁目の夕日」などなどですが..。
投稿: ryo | 2012年10月12日 (金) 21時17分
Reiさん、おはようございます♪
NHK土曜ドラマスペシャルのドラマは
今回の「負けて、勝つ」以外は一度も見たことが
ありませんでした。偶然録画されて見たドラマ
でしたが、さすがNHK、良いドラマを作ると思いました。
原作も読んでみたくなりました。
投稿: hiro | 2012年10月13日 (土) 07時24分
hiroさん、おはようございます(^^♪
心温まるお話ですね。
すばらしいお父さんです。
そして真実を話してくれた和尚さんもお父さんの人柄を
よく理解されていたのですね。
そしてそのお父さんに育てられたアキラさんは
お父さんを恨む気持ちなど一切わいてこなかったと
亡くなったお母さんの分まで精いっぱいアキラさんを
育ててきたお父さん
そしてお父さんの愛情を一身に受けて成長したアキラさん
お父さんとの毎日の生活が何より真実を物語っているのでしょう。
早速、図書館に予約をしました。
読むのが楽しみです。
投稿: chisayobaaba | 2012年10月13日 (土) 08時52分
ryoさん、おはようございます♪
心に残るドラマでしたね。
涙が乾いた目と心を潤し、温かい気持ちにさせてくれました。
アキラが生まれた昭和37年は青春の真っただ中でした。
池松壮亮クンが初々しくて・・・
このころはアキラのような青年がまだ多くいましたね。
人情味がある昭和のドラマ、大好きです
投稿: hiro | 2012年10月13日 (土) 09時35分
chisayobaabaさん、おはようございます♪
感動的なドラマでした。
アキラの手紙の他にも心にしみる
言葉がたくさんありました
私はまだ小説は読んでいないのですが、
小説もぜひ読んでみたいと思いました。
昨日図書館に行き、chisayoさんお勧めの
帚木 蓬生さんの「千日紅の恋人」や
「とんび」を探しましたがありませんでした。
コンピューター予約だと、市の在庫図書が全部
調べられるので、チェックしてみたいです。
ただ最近、老眼の他にも目の乾きが酷いのが悩みです。
投稿: hiro | 2012年10月13日 (土) 09時55分
感動の土曜ドラマスペシャルですね~。
知ってたら観てたと思います。
感動、癒し、胸いっぱい…。
Hiroさんが言うんだから、超お勧めドラマってことですね。
この時間帯で観たのは、「神様の女房」。
そうそう、大河ドラマ。
来年の「八重の桜(綾瀬はるかさん)」、
再来年の「軍師官兵衛(岡田准一さん)」、楽しみです^^。
投稿: shizuo | 2012年10月13日 (土) 13時26分
hiroさん こんばんは
凄く残念です。 知らずにいました。
テレビは食事時間に見るだけに成っています。
NHKの土曜ドラマスペシャルすらも知りませんでした。
きっと感動で涙でしょうね。
アキラの作文を読んでいても
お父さんの愛情、素晴らしく成長したアキラの
様子が覗えます。
再々放送だったら、もうテレビでは無理ですね。
図書館で探してみたいと思います。
投稿: すみれ | 2012年10月13日 (土) 22時27分
shizuoさん、こんばんは~♪
「8月の蝉」以来の感動でした。
最近では映画やドラマを見たときぐらいしか
泣くことはありませんが、
泣くと心が癒されるのはなぜでしょう。
「神様の女房」は松下幸之助夫妻を描いたドラマでしたね。
見たいと思ったのですが、見逃してしまいました。
再放送されたら見ようと思います。
大河ドラマ、大好きです。どちらも楽しみですね。
投稿: hiro | 2012年10月13日 (土) 22時39分
すみれさん、こんばんは~♪
決まってみるドラマはNHKの朝の連続ドラマと
大河ドラマぐらいなのですが、興味があるドラマは
録画予約をしています。偶然録画されたドラマでしたが
感動の涙でいっぱいでした。
このように良いドラマを作ってくれるなら、
NHKの受信料も安いものだと思いました。
ドラマを見たあと原作までも読みたいとは
めったに思いませんが、この小説だけは読んで
みたいと思いました。
投稿: hiro | 2012年10月13日 (土) 22時49分
hiroさん 今晩は!
素晴らしいドラマですね。
見逃してしまいました。
アキラの作文を見て父親の愛情とアキラの優しさが伝わってきます。
ドラマでは涙、涙したでしょうね。
ぜひ本を読んでみたいです。
素晴らしい作品はたくさん見たいですね。
最近はテレビで感動することがあまりありません
ノーベル賞受賞は感動でしたね。
IPS細胞が一日も早く使えるようになるといいですね。
沢山の方が待ち望んでいるでしょう。
投稿: えつまま | 2012年10月14日 (日) 18時12分
えつままさん、こんばんは~♪
久しぶりに泣けるドラマを見ました。
不器用でも愛情深く必死にアキラをを育て父。
周りの人たちも温かくそんな父を支えてくれる。
優しくて心が温まる昭和のドラマでした。
ドラマでこれだけ感動したのだから
原作はもっと素晴らしいのではないかと思わされました。
私もぜひ本を読んでみたいと思いました。
IPS細胞の山中教授は私生活でも
素敵なお父さんのようですね。
難病に苦しむ方たちが一日でも早く治療できる
ようになると良いですね。
投稿: hiro | 2012年10月14日 (日) 23時20分
おはようございます~
お久しぶりです^^
私もこのドラマを偶然見ました。
再々放送だったんですね。
原作、ぜひ読んでみたいです。
良いドラマだったと1人で感動していましたが
hiro さんのブログで感動を分かち合えたようで嬉しくなりました(*^^)v
投稿: アガパンサス | 2012年10月15日 (月) 08時47分
アガパンサスさん、こんばんは~♪
お久しぶりです。
アガパンサスさんもご覧になったのですね。
このドラマは1月に本放送、3月に再放送され、
今回は平成24年度文化庁芸術祭(テレビ・ドラマ部門)へ
の参加に伴い再再放送されたそうです。
良いドラマは何度見てもよいですね。
私もアガパンサスさんと感動が分かち合えて嬉しいです。
投稿: hiro | 2012年10月15日 (月) 23時40分