生きる
夫の要望で黒澤明監督の「生きる」を借りてきた。
胃癌で余命いくばくもないことを知り、自分のなすべき仕事
に目覚め、自分の人生を燃やしつくして生きた定年間近な
地方公務員の物語で、脚本は橋本忍、小国英雄、
黒澤明。1952年、東宝。ベルリン映画祭で銀熊賞を受賞。
(あらすじ)
市役所でただ印鑑を押すだけの無気力な日々を
送っていた渡辺勘治は、自分が胃癌であることを知る。
死の恐怖に怯え、息子に話を聞いてほしいのだが、男手
一つで育ててきた息子は結婚し、妻との会話に終始し
取り付く島もない。勘治は役所を無断欠勤し、大金を
下ろし、一思いに使おうとするが、使い方がわからない。
飲み屋で知り合った男に頼み、夜の歓楽街へとくり出し、
豪遊するが心は晴れない。翌朝、勘治は自宅近くで、
市役所の女事務員と会う。彼女は辞職願いに印鑑を
貰うために勘治を探し歩いてたという。自由で生き生き
と生きる彼女に惹かれた勘治は、彼女を誘って食事や
映画に行くようになる。彼女の工場近くまで押しかけ、
嫌々ついて来た彼女に、自分が胃癌であること、何かし
たいが、したいことが見つからないと告げると、彼女は
工場で自分が作っているうさぎの玩具を見せて「こんな
物でも作っていると面白いわよ。課長さんも何か作って
みたら?」と言う。その言葉に心を動かされた勘治は、
次の日から市役に復帰する。5カ月後に勘治は住民の
要望した公園を完成させ、雪の降る夜に公園のブランコ
に揺られて息を引き取る。通夜の席、同僚たちによって、
公園づくりに勘助がいかに奔走していたかが語られる。
☆
胃癌とわかり、恐怖と絶望に打ちひしがれているのに
話す相手もなく孤独な勘治。心の中で光男、光男と息子の
名を呼び続ける姿が切ない。布団にもぐりこみ泣く勘治。
所詮、人間は一人ぼっちなのだ。
☆
終戦からたった7年。夜の歓楽街のエネルギーに驚く。日本
が高度成長期に入る前の勢いが、こんな所にも表れている。
勘治を演じる志村喬の鬼気迫る演技が素晴らしかった。
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庭の花
アネモネ
花かんざし
オキザリス・パーシーカラーと桃の輝き
コボレダネのプリムラ・マラコイデスと古株のジュリアン
コボレダネのイオノプシジウム
雑草のようにあちこちから芽が出ています。
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